自分の将来のリスクは?
今日仕事上でお会いした方。先輩が退任し、引き継いだ顧客。
とっても明るいご主人と、可愛らしく控えめな奥様、ともに既に年金世代の方々。
ご主人の昔ばなしを聞きながら、腕のいい大工さんだったようでした。
そこからご主人の病気についての話が始まりました。
食道ガン
末期でステージ4、既に手術はできず、強いお薬で闘病中。
一旦副作用が出ると2週間は苦しく動けなくなる。
現在は自宅から90km離れた優秀なDrがいるガン専門病棟に通院しているのだ。
私は『え?入院では』と感じたのだが、既に病院でできることは投薬くらいで、それならば自宅が一番と、通院を選んでいる。
私の周りには末期ガンを患ったかたは今までいなかった。こんな話を明るく話すご主人に、失礼がないように言葉を選びながら話す私。。うまく次の言葉が出ない…。
それでもご主人は淡々と自身のこれまでを話してくれる。
そして、私が衝撃だったのは『金』
かねである。
流石にどこまで厳しいかは突っ込んで聞けないが、かなり厳しいのだろうと言うのは
二人の会話から感じ取れる。
ご夫婦は二人共国民年金。二人合わせて10万ほどの年金から諸々ひかれ、手元には5~6万しか残らない。一人3万での一ヶ月年金暮らし。
当然生活できる金額ではない。毎月貯蓄を切り崩しているのだ。
極めつけには、ご主人の通院費。月によって変動はあるものの5万~3万かかる。
投薬、検査はとても高いのだ。
国民年金が頼みの綱なのに、負担が大き過ぎる。
ご主人は加入している保険を少なくすることを検討しているようだ。
しかし、現状の状態で得策か?もしものときの保険を減らし、必要なときに足りないケースが出るのでは?しかし、目先の治療費、生活費はまったなし。
でも、保険も大事な状況なのにお金がないのだ。
聞いていて苦しい内容だった。
お金がないと、本当に苦しいときに保険すら継続できなくなるのだ。
お金があれば経済的に心配なく、思う存分治療に専念し、家族にも負担は少ない(経済的に)
よく、節約術とかの話になると保険見直しがでる。
確かに必要ないならば削ればいい。しかし、ガンになるか?いつ死ぬか?ずっとさきか?未来なんて誰にもわからないのだ。しかしリスクに備えることはできる。経済的に。それが保険。
私がガンになったら500万一括で降りる保険に入っている。更にならなければ65歳には
払込以上にキャッシュがたまる保険。気に入っているので高いが加入した。
もし、このご夫婦が現役中、このような保険に加入し病気に対しリスクヘッジしていたら?500万あれば?今頃はだいぶ違っていたのでは?
特に貯蓄額が少ない方には影響が大きい。体調を崩すと一気に生活が回らなくなってしまうのだ。お金持ちは、潤沢な資産を取り崩せばいいだけだが…。
今日は、お金の準備ができていないと辛い思いをすることを目の当たりにした日でした。様々なリスクに対応できる準備が必要だなと強く感じます。